夜中に咳がひどくなるのはなぜ?眠れない時どうする?

夜中に咳がひどくなるのはなぜ?眠れない時どうする?

マスク


1日も終わりかけの時間となり、布団に入って眠ろうとした時から咳が止まらなくなってしまってなかなか眠れない!なんて経験はありますか?

日中は気にならなかったけれど、いざ眠ろうとしたら咳が止まらないなんて辛いですし意外とよくある症状です。


何故寝ようとしたり夜中に咳が酷くなるのでしょうか?

この記事では、そんな「夜に時に出てくる咳」についてお伝えしていきます。

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咳はなぜ出るのか?

咳は、肺や気管などの呼吸器を守るために、外から入ってきたほこりや煙、風邪の菌などの異物を気道から追い出そうとする体の自然な反応です。

これを医療用語で生体防衛反応(せいたいぼうえいはんのう)と言います。


風邪をひいたときに熱が出るのも、生体防衛反応の1種で、体温を上げて菌をやっつけようとするのです。


まず、ほこりなどの異物が体に吸い込まれると、のどや気管・気管支などの粘膜の表面にあるセンサーが感知します。

その刺激が脳にある咳中枢に伝わると、横隔膜や肋間膜などの呼吸筋に指令が送られ、咳が出るという仕組みになります。

この反射運動を「咳反射」と言います。


また、咳にはほこりなどを体から追い出す役割だけでなく、気道にたまった痰を外に出す役割もあります。

気道の粘膜には細かい毛とその表面を覆う粘液があり、粘膜の表面を潤して保護してくれています。

この粘液が菌などの異物を絡めとり、痰となるのです。

ですので、痰が出た時は飲み込まずにティッシュなどに吐き出すようにしましょう。

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夜に咳が酷くなる原因は?

これは実は自律神経が関係していると考えられます。

自律神経という言葉は、一度は耳にしたことがあるかと思います。

自律神経は日中に活発に活動し、緊張を高めて興奮状態にするように働くための「交感神経」と、休んだりリラックスしたりするときに働く「副交感神経」の2つに大別されます。


睡眠時はもちろんリラックス状態となりますので、副交感神経の働きが優位となる時間なのです。

副交感神経が働くと筋肉が緩み、気管や気道が狭くなってしまい、これが夜に咳が出やすくなる原因となってしまうのです。


気管や気道が狭くなるとセンサーが過敏になってしまい、体の防衛反応も活発化してしまうのです。

そこでほこりなどを排出させようと咳反射が起こるのですが、気管や気道が狭くなってしまっているためなかなか排出できず咳が続いてしまいます。

これが夜も眠れないほどの咳となってしまうというメカニズムです。


関連記事:自律神経がおかしい(乱れる)原因と整える4つのコツを解説!

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対処法は?

マスクをして眠る

マスクをしていると、口や鼻から入ってくる異物をある程度抑えることができますので一度お試しください。


また、マスクをすることで自分が吐いた息がマスク内の空気を加湿してくれますので乾燥予防にもなります。

空気が乾燥していると咳が出やすいので、室内の湿度にも気を付けた方が良いかも知れません。

喫煙・飲酒を控える

喫煙は肺だけでなく気管や気管支などの粘膜にもダメージを与えてしまいますので控えるようにしましょう。

飲酒はなぜ控えた方が良いの?と思われる方もいるかも知れません。

飲酒をすると筋肉が緩んでしまうので気管が狭くなってしまうのです。

泥酔状態で眠るといびきをかいている人をよく見かけますが、これは酔っ払うことで気道が狭くなってしまっている証なのです。

ですので、飲酒は控えるようにしましょう。


関連記事:喉が狭い感じがして息苦しい!不快な違和感の理由を解説!

はちみつを使ったホットドリンク

はちみつには気道を広げる効果が期待できます。

冷たい飲み物ではなく、温かい飲み物の方が血管や気道を広げる効果がありますので、一度お試しください。

しかし、1歳未満の赤ちゃんにははちみつは与えないように注意してください。


はちみつは健康に良いと言われていますが、1歳未満の赤ちゃんが摂取してしまうと抵抗力が弱いので「乳児ボツリヌス症」という病気になってしまう可能性がとても高いです。

この乳児ボツリヌス症の原因でもあるボツリヌス菌は熱に強い菌ですので、通常の加熱や調理では死にません。


大人であれば抵抗力があるので大丈夫なのですが、赤ちゃんにはとても危険なのです。

生後数か月になると、手の届く範囲の物はなんでも口の中に入れてしまうようになりますので、保管方法にも注意するようにしてください。


関連記事:軽い咳が続く原因は?2つの重篤な病気を徹底解説!

まとめ

いかがでしたでしょうか?

咳がなかなか止まらなくて眠れない状態が続いてしまいますと、体力や免疫力もどんどんと下がってしまって風邪などをひきやすくなってしまいます。

また、「咳喘息」という病気の可能性もありますので一度病院を受診してみるようにしましょう。

いずれにしても、夜中の咳は大変なストレスとなりますので、少しでも改善できるように工夫しましょう。


関連記事:声が出ないほど咳がひどい!症状が続く原因となる3つの病気を解説!

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