耳の入り口が腫れる原因4つ!できもの正体や治し方も解説

耳の入り口が腫れる原因4つ!できもの正体や治し方も解説

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耳のあたりに「できもの」ができてしまうと気になってしまう方は多いと思います。

耳は意外と目につく部分で、1センチ異物ができただけでも大きな違和感を生じます。

そこでこの記事では耳の入口が腫れる原因を4つご紹介するとともに、それらに対する対処法も合わせて解説していきたいと思います。

急性化膿性限局性外耳炎(耳せつ)

耳の穴は鼓膜までを外耳道といいます。

入口から3分の1は軟骨からできており、奥の3分の2は骨でできています。

軟骨からできている部分は皮膚の下の組織が豊富で、毛包(毛根を包む細胞)や汗腺、皮脂腺などの分泌組織が多く存在しています。

これが耳垢などの元を作っていますが、これらの組織に感染が起こるとせつ(膿の塊)を作ります。


つまりニキビと同じようなものが外耳道内にできてきます。

感染がきっかけとなるといいましたが、感染を起こす原因として耳かきによるものがほとんどです。

耳垢は外部からのゴミをキャッチしたり、雑菌の繁殖を抑えたり皮膚を保護する作用がありますが、耳垢を取り除いてしまうことにより、外耳道のバリアが失われてしまうので感染を起こしやすくなります。


そして、耳かきの機械的な刺激によって、皮膚を傷つけることによりブドウ球菌が外耳道に感染します。

一般的な外耳道炎に比べるとかなり強い痛みがあります。

この痛みは頭部にまで広がることも多く、頭痛がメインの症状として現れる場合もあります。

治療としてはせつを優しい刺激によって潰すことで症状が軽快します。


その方法としては温湿布やサリチル酸の塗布であったり、綿で作ったタンポンで圧迫したりします。

他にも感染に対して抗菌薬や副腎皮質ステロイド剤の局所塗布や痛みに対して鎮痛薬の内服が行われます。

糖尿病など全身疾患の合併がなければ、約1週間で症状が改善していきます。



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粉瘤

粉瘤は皮膚にできる良性腫瘍の一つです。

平成9年には皇太子様も腰に粉瘤ができてしまったことがあるようです。

本来は皮膚の代謝に伴って外に排出されるべき垢やフケが表皮(何層かある皮膚の組織の最外層)の下に溜まってしまうのです。

よくおできやニキビと間違われてしまいます。


黒ニキビのような小さい開口部が出来ることが多く、ここから細菌が侵入すると炎症を起こし赤い腫れを生じます。

粉瘤を押すとコリコリとしており、まれに痛みを感じます。

これは手術によって早めに皮下の袋ごと取り除く必要があります。

また、ごくまれに巨大化して悪性化、癌になってしまうこともあるので早急な対応が必要です。



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ニキビ

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顔にニキビが出来るように、皮膚のある耳にもニキビが出来ることがあります。

近年では携帯音楽プレーヤーの普及によりイヤホンを使っている方が増えましたが、定期的にイヤホンをクリーニングしていないと耳にニキビが発生しやすくなってしまいます。

特に日常よくイヤホンを使う方は要注意です。


顔にできるニキビもそうですが、潰してしまうとそこから菌が侵入しより大きなニキビができてきたり痛みが出てきたりします。

もちろん自分でニキビケア製品を使って治療することもできますが、不安な方は皮膚科を受診し指示を仰ぎましょう。

また、顔面のニキビと同様日々のケアも重要です。

ボディソープで洗っている方もいらっしゃるようですが、耳のあたりの皮膚はうすくボディソープは刺激が強すぎるので、洗顔料を泡立てて優しく洗うようにしましょう。


さらに、シャンプーのすすぎ残しを放置していると酸化してニキビの原因となったり、食生活やストレスによってホルモンバランスが崩れることによっても、ニキビが発生してくることがあるので、丁寧に耳の中まですすいだり規則正しい生活を心がけるようにしましょう。

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肉芽

医者の中でも「にくが」と呼んでいる先生がいますが、医学的には「にくげ」と呼ぶことが一般的です。

耳にピアスをつけている方は多いですが、サイズが合っていなかったりピアス自体が重い場合には耳に負担がかかってしまい、ピアスホールの周りをドーナツ状に取り囲むように肉芽ができます。


症状が長引くと赤い汁が出てきたり、肉芽が大きくなってきます。

肉芽は日常生活上痛みがなく、触れると痛みを感じます。

ですので、ピアスを入れ替える時に痛みがあるという訴えで病院を受診される方もいます。

肉芽は耳では軟骨部分にできることが多く、大きなものでは数センチの大きさに成長します。


ピアス


治療としてはピアスを適切なものに交換することで耳の軟骨への負担を軽減したり、ピアスホールが歪んでいる場合には1度しっかりと穴を閉じてからピアスの開け直しを行います。

また、肉芽が大きい場合には、皮膚化や形成外科によって切除および耳の再建を行います。



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まとめ

いかがだったでしょうか。

意外といろいろな種類の病気があったのではないでしょうか?

いずれにしても病院を受診することで、個人的な治療よりも速やかに治すことができるので違和感を覚えたらお近くの皮膚科を訪れてみましょう。



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