首の後ろが痺れる感じがする!ピリピリする症状の原因3つ!
首の後ろに違和感を感じることはありませんか?
寝違えてしまって首が回らない、パソコンやスマホ画面をずっと見ていたら首が痛くなった、という経験は誰しもが抱いてきた悩みです。
痛みが出る時もありますが、ピリピリ・チクチクと痺れを感じたりする場合もあります(この痺れは手や腕に起こることもあります)
そこで、この記事では、痛みのある場合、凝りやかゆみのある場合など、首に関する症状について解説をしていきます。
目次
首に凝りがある場合
まず考えられるのは頸肩腕症候群、いわゆる肩こりです。肩こりの原因は、姿勢の悪さや運動不足が最も多い原因です。
姿勢の悪さは、体の歪みやヘルニアなどの身体の異常の場合や長時間のデスクワーク、パソコンの使い過ぎなどの生活習慣からの場合など様々なことが考えられます。
また、姿勢の悪さは心理的なストレスが原因で、気分が落ち込んでしまい、常に下を向き気味であることも一つの原因として考えられます。
姿勢の悪さが、心因性のものなら抗不安薬が有効ですので一度、心療内科に行ってみるとよいです。
頭痛や肩こり、めまい(吐き気はあまりありません)などが合わせて起こるようなら後頭神経痛が考えられます。
後頭神経痛は過度のストレスなどが自律神経に影響することが原因の一つとして考えられます。酷い場合は心療内科で、抗てんかん薬や鎮痛剤を処方してもらうと良いでしょう。
40~50代くらいであれば40肩・50肩もよくみられます。
首のつけ根から肩にかけての痛みが特徴で、肩や腕が上がらなくなることも多いです。痛みは自然に治まることが多いのですが、以前のようには動かせなくなる方がほとんどです。
痛みの激しい時は安静にして薬で抑え、その後リハビリで筋肉を動かす訓練をします。大多数が日常生活に支障のない程度には回復します。
うなじが硬直するような凝りの場合は、髄膜炎の可能性もありますので注意が必要です。
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脳内の異常~髄膜炎と脳動脈解離~
髄膜炎は髄膜(脳や脊髄の保護のための膜の総称)に炎症がおこることが原因です。症状としては、後頭部が強く痛みうなじが硬直する、吐き気やおう吐がある、38度以上の高熱が出るなどがあります。頭を振ると痛みが強まるのも特徴です。
症状が酷い場合は、自力で病院に行けない場合もあります。その場合はためらわずに救急者を呼ぶようにしましょう。
髄膜の炎症は、背中から針をさして髄液(脳と脊髄と髄膜の間にある体液)を採取し判断し、炎症の原因に応じた治療が行われます。
ウイルス性の炎症は自然治癒が多く、それほど心配する必要はありません。細菌性の炎症は死に至るケースもありますので深刻です。癌などが原因のケースもあります。
脳の病気としては他には、脳動脈解離もあげられます。
血管に傷ができることで原因で、脳の動脈にこぶや詰りが生じる病気です。
こぶが破れるとくも膜下出血、血管がつまると脳梗塞を引き起こします。こちらも初期症状はうなじや後頭部の痛みであることが多いです。
偏頭痛と勘違いして放置し、悪化させるケースもありますので注意が必要です。特に高血圧の方は命に係わる症状に、進行する方も少なくありません。
首やうなじは脳とつながっており、ここに異常を感じる場合は脳に何らの異常が起きていることを心配する必要があります。
上に挙げた他にも沢山の病気が考えられますので、心当たりのある方は早期の受診をお勧めいたします。
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かゆみがある場合
もし、痛みがかゆみを伴うものであれば、帯状疱疹が疑われます。体の左右どちらかの片方に、帯のような水ぶくれの塊がないかを確認しましょう。帯状疱疹の正体は子どもの頃にかかった水痘(みずぼうそう)です。
実は水痘は治ったあとも遺伝子の形で神経に潜んでいます。
ストレスや過労で体が弱ると、この遺伝子が覚醒してウイルスに変化し、神経から皮膚に移行し炎症を起こします。
まずはピリピリ、チクチクした痛みが生じ、数日後には赤い水疱瘡の様な発疹が出てきます。この発疹は全身に出る場合もありますが、部分的にでる場合もあります。
神経が通る部分にそうように出ることが多いです。
基本的には、3週間くらいで発疹は膿んでかさぶたとなり、多くの人は症状がおさまります。
痛みのレベルは人によるのですが、一般に高齢者は激しい痛みを訴えます。
発疹が消えた後も痛みがひかず、神経痛に移行される方も一部にみられます。顔に出た発疹が顔面神経通や難聴を引き起こすこともあります。
帯状疱疹は、早期に抗ウイルス剤を用いて治療することで重症化が防げます。
自分で、できる対処法としては患部を冷やすこと、シャワーで患部を清潔に保つことが挙げられます。
帯状疱疹は神経痛という形で悪化すると完治にとても時間がかかります。皮膚のかゆみは軽視しがちですが、早期の受診はとても大切です。
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首の凝りの対処法と予防法
ここまで、首の違和感について解説をしてきましたが、ここで取り上げた原因の中では、やはり一番多いと思われます。そこで、ここからは首の凝りに対する、対処法や予防法についてご紹介をしていきます。
ストレッチ・温める
首に負担をかけないように軽いストレッチをして血行を良くしたり、温めたりすると痛みが軽減する可能性があります。デスクワークをしている方は一度椅子から離れ、肩を回したり、背中を伸ばしたりしましょう(首に症状がある時は、首を回したりすると、症状が悪化する事もありますので、首は動かさない方が無難です)
また、ウォーキングやジョギングなどの有酸素運動も効果的です。全身の筋肉、体幹を鍛えることで首の筋肉もほぐれて、首の凝りが和らぎます。
風呂に入る時も、シャワーだけで済ませるのではなく、湯船にゆっくりと浸かり血行を良くしましょう。
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身体を冷やさない
筋肉もそうですが、神経もまた冷やすと血流も悪くなりますので温めるのが効果的です。服をもう一枚着たりして、首や肩の部分を冷やさないようにしましょう。
血行が良くなることで酸素や栄養素が全身に運ばれていき、デトックス効果があります。
また、身体を温めてくれる食べ物あるいは飲み物を摂取しましょう。
代表的なものとして「生姜湯」があります。飲むタイミングとしては、運動前、入浴前、寝る前に飲むと効果を発揮できます。
ただし、飲み過ぎは返って胃を痛めてしまいますので注意が必要です。
血行促進に効果的な食事をする
人参や南瓜などの緑黄色野菜に含まれる、ビタミンAやCといった成分は血行促進に有効です。また、よくコマーシャルなどで紹介されている青魚に含まれるEPA・DHAも血行促進に効果的です。青魚が食べられないといった人も、サプリメントを上手く利用することで、EPA・DHAを接種することができます。
末梢神経の修復にはビタミンB12が有効とされています。ビタミンB12が含まれる食材としては、しじみ、あさり、牡蠣のような貝類、牛、豚、鶏などの動物のレバー、青魚などが挙げられます。
これらを普段から摂取していれば全身の神経痛にも効果が出てきます。
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まとめ
この記事では、首の後ろ側の痺れの原因の中でも、疲れやストレスが原因となる肩こりや後頭神経痛、脳内の異常から生じる髄膜炎や脳動脈解離、皮膚の病気である帯状疱疹などについて解説をしてきました。また、首の凝りへの対処法や予防法についてもご紹介しました。まずはこれらを実践してみて下さい。
しかし、特に脳内の異常から来ている場合は命に係わるケースもあります。また、帯状疱疹のように早期に治療しないと症状が長引くケースもあります。
心当たりのある方は専門家の受診をお勧めいたします。
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