ふくらはぎのしこりが痛い!原因と対処法を徹底解説!

ふくらはぎのしこりが痛い!原因と対処法を徹底解説!

ふくらはぎ


ふくらはぎを触った時にしこりが気になる方はいらっしゃいませんか?

しこりは普段はあまり触れる機会がありませんが、TVなどではしこりが癌の可能性があると解説されています。

そんな中、しこりらしき物を偶然、見つけてしまうと驚いてしまいます。それも、首筋や腋の下ではなくふくらはぎであると一体何なのか?と思うはずです


そこでこの記事では、ふくらはぎにしこりができてくる原因についてご紹介いたします。

血小板減少

血小板とは、血管が破れた(出血)場合に、その損傷箇所に集まって止血を行う役割を持っているものです。

この血小板が正常より少なくなってしまう原因は様々ありますが日常生活で遭遇しうる、病気ではないものはストレスになります。

ストレスや生活習慣の乱れによって体内に活性酸素が増加すると、本来細菌などの異物を攻撃するはずの活性酸素が自分の身体も攻撃してしまいます。


この攻撃によってできた傷の修復に血小板が使われますが、消費が大きいために産生が追いつかず、結果として血小板が足りない状態になってしまいます。

血小板減少により血管が破綻しても、その穴をふさぐことができず、これがふくらはぎに起これば筋肉の間に血液が漏れ出て、溜まった血液をしこりとして触れるようになります。



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粉瘤

粉瘤とは、表皮(何層かある皮膚の組織の最外層)の下に溜まった垢やフケが主体です。

本来、代謝に伴って古い角質などは外部に排泄されていきますが、これらが皮膚の下にできた袋に溜まってしまうと粉瘤となります。

よくおできやニキビと思われがちですが、れっきとした良性腫瘍です。

粉瘤には黒ニキビのような小さな開口部が出来ることが多く、ここから細菌が侵入して炎症を起こすと赤い腫れとなります。

また、細菌性炎症ですので膿も出てきます。ですので早めに手術によって皮下の袋ごと取り除く必要があります。



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下肢静脈瘤

血管に動脈と静脈の2種類があることは、中学校の理科で習っている方が多いと思います。

ですが、脚の末端から血液がどうやって重力に逆らって心臓に戻っているのか理解している人は少ないのでしょうか。

答えの一つはふくらはぎや太ももの筋肉によって静脈をポンピングして血液を送っているのです。

静脈の中には弁があり逆流を防いでいます。


そして、脚の静脈には脚の深いところを走行している、深部静脈と皮膚のすぐ下を走行している表在静脈があり、下肢静脈瘤は表在静脈の膨らみを指します。


先ほどの逆流防止弁は静脈の至る所にありますが、脚の付け根や膝の裏は太い静脈が合流する地点なので静脈弁が壊れやすくなっています。

これらの弁が壊れるとその部分より心臓からみて末端(心臓より遠位と言います)の静脈に血液が逆流してしまい、血液が溜まって静脈が膨らんでしまいます。

このようにして下肢静脈瘤が発生します。

下肢静脈瘤は妊娠や出産を景気に発症することが多いので、患者は女性が多いです。

また、立ち仕事をしている方、特に歩くことが少ない場合には血液が溜まりやすいので下肢静脈瘤を発症してしまうことが多いです。

対策としてはこまめに脚を動かすことです。

これは脚の静脈内で血が固まってしまう深部静脈血栓症の予防にもなります。



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軟部肉腫

皮下組織や筋肉など、軟部組織と呼ばれるところから発生してくる悪性腫瘍です。

全身に発生する可能性がありますが、軟部肉腫の半分くらいは脚に発生してきます。

痛みを伴うことは少ないですが、神経を圧迫してしまっている場合は痛みや麻痺などの症状を呈してきます。

診断は主に画像検査と実際に組織を採取して顕微鏡で見る病理検査で行われます。


同じ悪性腫瘍でも癌とは異なり有効な腫瘍マーカー(血液中に検出される腫瘍の存在を示唆する成分)が無いのでレントゲンやCT、MRIで腫瘍の存在を確認し、PET-CTで悪性化両性花を判断します。

また、軟部肉腫は肺への転移を起こすことが多いので胸のCTも取られることがあります。

さらに、病理検査では遺伝子検査も併用されます。

軟部肉腫に関係している遺伝子の異常が報告されているためです。


軟部肉腫自体はまれな疾患なので良性か悪性かの区別も難しく、診断が遅れてしまったり再発を繰り返している状態から初めて悪性と診断されることもあります。


ふくらはぎ


治療としては若年者に好発する横紋筋肉腫やユーイング肉腫では術前化学療法、腫瘍切除術、術後化学療法を行います。

術前化学療法では腫瘍の縮小を狙い、術後化学療法では万一取りきれていない場合に残存した腫瘍を叩くために行います。

中年から高齢者に発生する軟部腫瘍は基本的に手術で治療します。

局所再発の可能性を出来るだけ減らすために、腫瘍の周りの健常組織も含めて切除するので切除範囲が広くなってしまいます。

この時に腫瘍が骨や関節に接している場合には、骨の再建や人工関節による関節再建が行われます。

また、もし肺などへの転移が見られる場合には根治させるのは難しいので、化学療法の他放射線治療や免疫療法などの緩和的治療が行われます。



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まとめ

いかがだったでしょうか。

今回紹介したものの中には腫瘍がいくつかあるので、なかなか症状が良くならなかったり、しこりが大きくなってくるといった時は一度病院を受診することをおすすめします。

また、首筋や腋の下や女性であれば胸のしこりには注意している場合が多いですが、ふくらはぎは見逃しがちです。

毎日確認するのは大変ですが、定期的に確認はしておいた方が安心です。



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