肩甲骨がゴリゴリ鳴る!肩を回すと音がする原因と痛い場合の注意点!
デスクワークを続けていると肩が凝ってきて肩を回す方が結構おられます。
ですが、中には「ゴリゴリッ」と音が鳴ってスッキリしない、気になるという方もいらっしゃいます。
実はこの現象がなかなか治らない、肩こりの引き金になっているかもしれません。
そこでこの記事では肩を回すと音が鳴る原因についてご紹介いたしましょう。
肩甲骨周りの構造
肩は皆さんがご存知のとおりに、あらゆる関節の中で最も大きく運動することができる部分です。この可動性が可能になっているのは、肩甲骨があまり他の骨と関節を作っていないということが主な要因です。
どういうことかというと、肩甲骨が直接くっついている骨は鎖骨のみで、他の部分とは筋肉によってくっついているということです。
ですので、肩が横の方にずれてしまうことなく、様々な方向に肩を回すことができます。
肩甲骨に付着している筋肉はたくさんあり、それぞれ肩をすくめたり腕を挙げたりなどの働きを持っています。
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肩のゴリゴリ音の正体
音が発生するということは、骨と骨同士がぶつかっていたり、骨同士ではなくても何か硬いものが擦れているということになります。そして、肩を回したときに音がなる原因として多いのは、背中からみて肩甲骨の裏側にある肩甲下筋という筋肉が固くなってしまっているというものです。
肩甲下筋は肩甲骨の裏面から腕の骨(上腕骨)の上端にくっついている骨で、上腕を内側にひねる(内旋)という働きをしています。
それに対し、多くの方が行っている肩を後ろに回すという動作において、上腕は外側にひねられる(外旋)状態になります。
肩甲下筋が凝り固まった状態で肩を後ろに回してしまうと、肩甲下筋が十分に伸びることができないので外旋運動に制限が生じてしまい、スムーズさがなくなってゴリゴリ音が発生してしまいます。
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肩甲下筋が固くなってしまう原因
肩甲下筋に限らず、筋肉は使いっぱなしでストレッチなどをしていないと、どんどん硬くなっていってしまいます。
よく「身体が固い」という方は骨の制限よりもむしろ、脚の筋肉が固まってしまって、伸びにくいことにより前屈ができないというような具合です。
肩甲下筋も同様で、長時間のデスクワークやスマートフォンの操作などにより、常に肩を若干前に出した姿勢を続けていると肩甲下筋が凝り固まってしまい、かつ他の筋肉も凝ってきてしまって血液循環も悪くなり、さらに凝りが進んでしまう、というような悪循環に陥ってしまいます。
ですので、日頃から筋肉をストレッチする必要があります。
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ストレッチ方法
続いて、肩甲下筋のストレッチについてお話しましょう。ストレッチ方法はいくつかありますが、簡単にできるものとして、両手を肩に当て、肘を大きく回すというものがあります。
この際は前回しと後回しを同じ回数分だけやるように注意しましょう。
もう一つ紹介させていただくと、両肘を90度曲げて肘と肩が水平になるように腕を上げ、その状態から肩甲骨を背骨に近づけるように両肩を背中の方に引いていくストレッチがあります。
このとき、腕だけを後ろに引くのではなく、胸を張るイメージをもつとうまく出来るようになります。
このストレッチは10~15回くらいを目安にゆっくり行いましょう。
いずれのストレッチも、呼吸を止めることのないように注意しましょう。
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ゴリゴリ音の予防策
上記のストレッチももちろん予防策になります。
それに加え、朝起きた時に目一杯伸びをしたり、顔を洗う時に鏡の前で胸を張って深呼吸を数回行ったりなど、日々の生活に取り入れることの出来る習慣があります。
仕事をしている最中も30分に一回は肩を動かすようにすると肩こりとともに軽減させることができます。
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痛みがある場合
もし肩を回した時に痛みがあるようなら、「肩関節周囲炎」になってしまっている可能性があります。肩関節周囲炎は俗に四十肩とか五十肩と呼ばれている疾患で、肩の筋肉や靭帯が老化に伴い弱くなってしまうことによって炎症を起こしている状態です。
腕や肩を動かした時に痛みが出たり、ひどい場合は夜の痛みが激しくて睡眠があまり取れないような状態になってしまうこともあります。
治療としては発症直後には患部を冷やし安静にし、徐々に関節への注射やリハビリが行われますが、なかなか治らない場合には、関節鏡を用いた手術が行われることもあります。
いずれにしてもどの筋肉、靭帯が炎症を起こしているかを個人が判断するのは難しいので、整形外科を受診し、指示を仰ぐと良いでしょう。
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まとめ
いかがだったでしょうか。肩がゴリゴリ鳴ってしまう原因と対処法について解説いたしました。筋肉のストレッチは、特にお風呂上がりなどの体温が高めの時に行うとより効果があります。
肩だけでなく股関節や脚などもストレッチを行うことによって、バランスを取るとなお良いと思います。
また、ゴリゴリ音を放置していると五十肩などになってしまうこともあるので、痛みがある場合は病院を受診することをおすすめします。