背中がムズムズして眠れない!気持ち悪い症状はなぜ起こる?
夜寝るときになって背中がムズムズしてきて、気になって眠れなかった、という経験はありませんか。
我慢できないあの不快感はまるで虫でもはっているようで、寝返りを打っても背中を掻いても叩いても取れず、じっとしてられないほどのストレスを時には感じてしまうこともあります。
この記事では、そんな正体不明の背中の不快なムズムズ感について、原因や特徴、そして対処法をご紹介します。
背中がムズムズする原因
背中がムズムズするという症状がある場合まず考えられるのは、むずむず病、いわゆる「むずむず脚症候群」、別名「下肢制止不能症候群」や「周期性四肢運動障害」と呼ばれる病気です。その名の通り、足に症状が出ることで知られていますが、背中にもかゆみや虫が這っているような感覚、針で刺されているような感覚がすることがあります。
むずむず病については未だ解明されていないことがありますが、むずむず病の症状が出る原因は脊髄、末梢神経の異常の他、遺伝や脳の働き、病気の影響などいくつか考えられます。
脳のドーパミン不足
自律神経から分泌されるアドレナリンの前駆物質でもあるドーパミンは、脳の中でも大脳基底核という筋肉の状態や感覚を司る非常に重要な部分に作用しています。何らかの理由によってドーパミンの分泌量が減少すると、この大脳基底核の活動に支障をきたしてしまいます。
その結果、筋肉に異常な感覚を覚え、ムズムズしてしまうという仕組みです。
ここでは3つの原因について見ていきます。
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病気によるもの
他の病気の症状として、むずむず病の症状が現れることがあります。糖尿病や静脈瘤、鉄欠乏性貧血、パーキンソン病、多発神経炎などによって自律神経の乱れやドーパミンの不足が引き起こされ、むずむず病が発症します。
関連記事:自律神経がおかしい(乱れる)原因と整える4つのコツを解説!
運動不足によるもの
日ごろの運動不足によっても、夜にむずむず病が発症することがあります。また、デスクワークなどで同じ姿勢のまま長時間過ごすことの多い人も静脈瘤となってむずむず病の症状が出ることがあるので注意が必要です。
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むずむず病の症状
むずむず病の主な症状は、手足や背中がかゆくなる他、虫が這っているような感覚や針で刺されているような感覚など人それぞれです。症状は夕方から夜にかけて出ることが多く、掻いても揉んでも何をしてもしばらく続く不快なむずむずとした感覚でストレスがたまる人も多いです。
夜眠るときになることも多く、このむずむずとした感覚が原因でストレスにより、不眠症やうつ病を患う人もいるほどです。
また、前述した通り、他の病気によってむずむず病が引き起こされていることも考えられるため、急に頻度が増したときや我慢できないほどの不快感が続くときは一度かかりつけの病院で相談してみると良いでしょう。
関連記事:ムズムズ病の具体的な症状と原因は?簡単にできる対処法はコレ!
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むずむず病の対処法
むずむず病の原因は多くが鉄分不足によるものとされています。鉄分が不足してしまうと筋肉の状態や感覚を司る脳の機能に働きかけるドーパミンの分泌量が減少し、むずむずとした不快な感覚を感じやすくなってしまうのです。
立ちくらみや眩暈など、貧血の症状が出ているときは鉄分が不足している可能性があるため注意が必要です。
鉄分不足にはひじきなどの鉄分が多く含まれる食材から鉄分を補給する他、最近ではサプリメントなども薬局で簡単に手に入れることができるようになりました。
また、病院で処方される薬でもむずむず病の改善が見込まれますので、気になる方は一度診察を受けてみましょう。
むずむず病については未だ原因がはっきりしていない部分も多く病院をを見つけるのは困難ですが、神経内科や精神科でも対応可能です。
処方された薬は医師の指示に従って正しく服用するようにしましょう。
筋肉の緊張をほぐすため、就寝前に軽くストレッチやマッサージをしておくのも効果的です。
関連記事:足がムズムズする感じがする!眠れないこともある原因や解消法は?
まとめ
背中のむずむずとした不快感を一度は覚えたことのある人は多いはずです。特に貧血になりやすい女性に症状が見られることが多い病気ですが、本人にとっては苦痛でも周りには伝わりにくく睡眠障害やストレスを抱えたまま過ごしてしまいうつ病に悪化してしまうことも少なくはありません。
痛くはなくても、体からの何らかの不調のサインであると認識しておきましょう。
嫌な症状を治して、ゆっくり眠るためにも早い段階で対処することが大切です。
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