喉仏の横のしこりの正体は?注意したい病気と症状を解説!
喉仏の横や上下にしこりの様なものを発見してしまったら気になると思います。
喉仏の周囲ということは大きく、くくると首の部分と言えます。
首は体の中でも腫瘍ができやすい部分でありますが、何が原因でできた腫瘍であるのかを知ることが大切です。
心臓にも近いためできるだけ早急に対処できるように、その症状などの特徴から原因となる病気を普段から確認しておく必要があります。
この記事では、首(喉仏の横)にできたしこりについて原因や対処法を解説していきます。
リンパの腫れ
風邪や歯周病など、先立つ症状が見られていた場合はリンパの腫れである可能性が高いです。首のしこりの大半は、これが原因であるというほどできやすいです。
全身に流れているリンパ液に細菌やウイルスが流れることによって、リンパ節がそれを処理するために腫れてきます。
発熱や痛みを伴うことがあり、外から見ても腫れがはっきりとわかるようなときはリンパ節が膿瘍化していることも考えられるので注意が必要です。
対処法
リンパの腫れの原因によって治療法が異なりますが、原因がはっきりとしないときはまずは内科で相談することをおすすめします。歯周病からの感染には口腔外科、中耳炎や咽頭炎からの感染には耳鼻咽喉科へ行きましょう。
適切な処置を行えるよう、自己判断で原因を特定しようとせずに病院で診てもらうことをおすすめします。
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脂肪腫
脂肪腫は触ると柔らかく、皮膚と筋肉の間に発生することが多く、基本的に痛みはありませんがごくまれに体の深い部分に発生し痛みや運動障害を伴うことがあります。脂肪腫は幼少期に発生し、少しずつ肥大化していくことで大人になってからしこりとして現れます。
しこりが急激に大きくなるものは、悪性である可能性もあるため早急に病院で診てもらうようにしましょう。
対処法
まずは整形外科で診てもらいましょう。大半の場合は経過を見守るだけで良いと判断されますが、大きさや痛みの有無などによっては手術で取り除く必要がある場合もあります。
手術といっても入院などはなく日帰りで済むこともあります。
関連記事:喉仏が二つあるのは病気?しこりや腫れの可能性も確認!
粉瘤(アテローム)
粉瘤は、皮膚下に角質などの老廃物が袋状に溜まって固いしこりになったものです。
ニキビのようにも見えますが、真ん中に黒い点状の陥没があるのが特徴で、数ミリ~大豆ほどの大きさのものができることもあります。
全身どこにでもできる可能性はありますが、主に首や顔、頭に出来ることが多いです。
しこりを押すと中から臭いドロッとした液体が出てきますが、まれにしこりの袋が皮膚内部で破れてしまうと炎症を起こして赤く腫れあがることもあります。
対処法
粉瘤の場合は皮膚科でまず診てもらいます。しこりの中の老廃物を取り出さなければいけないのですが、再発を防止するためにしこりにできた袋ごと摘出する必要があります。
関連記事:喉仏の横を押すと痛い!3つの原因と違和感への対処法!
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甲状腺腫瘤
比較的女性に多く見られる病気で、悪性の腫瘍(がん)と良性の腫瘍があり、悪性である場合はそのほとんどが乳頭がんであると言われています。首のしこりの他にのどに違和感を覚えたり声が枯れたり、首全体が腫れてきたら甲状腺腫瘤を疑ってもいいでしょう。
自覚症状がない場合もあるので注意が必要です。
対処法
診察を受けるときは内科や内分泌科、甲状腺科がいいでしょう。良性の場合は経過観察をすることがほとんどですが、場合によっては手術が必要になるときもあります。
悪性であるときもほとんどの場合が手術で治療することができます。
関連記事:甲状腺の違和感はストレスが原因?気になる症状と対処法を徹底解説!
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悪性リンパ腫
悪性リンパ腫とはリンパ組織が、がん化する血液のがんのことです。原因は、はっきりと分かっておらず、進行性のがんなので痛みはあまりありません。
主な症状は首の腫れやしこり、圧迫感ですが体重減少や意識障害、微熱状態が何日も続くようであれば悪性リンパ腫である可能性があります。
気になる症状が表れたらすぐにでも病院で診察を受けるようにしてください。
悪性リンパ腫の場合は、リンパがある場所であればどこにでも発生する可能性がありますので、首だけに症状が出るわけではありません。
例えば胃の裏側にあるリンパが、がん化した場合は、体の表面にしこりができるといった症状は出てきませんので気が付きにくいです。
発熱や寝汗、体重減少などを日頃からチェックしておく必要があります。
対処法
診察は主に血液内科で受けることになりますが、大きな総合病院で精密検査をしてもらうこともできます。主な治療法は化学療法で、他にも抗体療法や放射線治療、造血幹細胞移植などがあります。
悪性リンパ腫になってしまうと免疫力が落ち、感染症にかかりやすくなってしまうのでそちらの方にも注意が必要です。
早期発見、早期治療が望ましい病気です。
関連記事:首の横のしこりが痛い!大きくなる前に原因をチェック!
まとめ
以上、首のしこりが気になるときに気を付けておきたい病気について紹介しました。特徴的な症状などいくつかありましたが決して安易に自己判断せず、気になる症状が表れた時には病院で診てもらうようにしましょう。
しこりの原因によっては早期発見、早期治療できれいに治すことが可能なものもあるので、痛みがないからといって放っておかずに早めに対処しましょう。
しこりは時間がたてば大きくなっていくこともあります。
自分自身ではなく、周りでも病院に行くことをためらっている人がいれば背中を押してあげることができるよう心がけましょう。
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