足の甲が痛い原因は?腫れてない場合でも炎症があるの?

足の甲が痛い原因は?腫れてない場合でも炎症があるの?

足


特にぶつけた記憶は無いけれど、足の甲が痛む経験をすることがあります。

痛い部分を確認しても腫れている様子はなく、歩くと痛い感じがすることはないでしょうか?


目で見てわかる症状がないと、なかなか原因がわかりにくいものですし、様子見をしてしまいがちです。

ここでは、足の甲の痛みに関する原因やその対処法についてご紹介します。

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中足骨疲労骨折

足の甲の部分には中足骨という骨があります。

この骨は5本指のそれぞれに存在しています。

この骨が疲労骨折を起こすことで、足の甲に痛みが生じます。


主に長距離ランナーなどのスポーツ選手に多く起こります。練習のし過ぎにより、中足骨の同じ部分に負荷がかかります。


疲労骨折は、小さな衝撃が繰り返し加わることで、骨が損傷されます。

初期は腫れもなく、痛みも激痛ではなく鈍痛で現れるため、運動を続けてしまうことも多く、症状が改善しにくくなります。

レントゲンでも判断しにくく見逃してしまうことも多くあります。

好発部位は、足の中央、第2・3指に起こりやすいとされています。


日常生活において歩行中に足の力が入りづらい、踏ん張る際に痛みが出るようであれば疲労骨折の可能性もありあす。

また、運動時のジャンプ動作の際に痛みや響くような感覚がある際も注意が必要です。

疲労骨折の対処法

まずは、とにかく安静にすることが重要です。

痛みが引いたからといって運動を再開すると、また症状を繰り返す可能性が高いです。

整形外科の医師に相談しながら、安静時期や運動再開の時期について検討する必要があります。


痛みが強い場合は、患部のアイシングも必要な場合があります。冷やす時間は15分程度を目安に行うと良いでしょう。


関連記事:疲労骨折かも?足首に違和感の症状は歩ける場合も注意!

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足の骨の歪み

足は地面と接地する部分であり、適度な土踏まずのアーチがあることで体重や重力の衝撃を緩和しています。

足のアーチは、中足骨や足部の骨の歪み、足指の筋力低下により崩れてしまいます。

すでに、外反母趾・扁平足・甲高で悩まれている方は注意が必要です。


特に、外反母趾や扁平足は足のアーチが低下し、足部に直接衝撃が加わっているものと考えられます。

足の不調がある方は、一度、ご自身の足の形を確認してみることも大切です。


関連記事:土踏まずがないと疲れる?そもそもの原因や対処法が気になる!

関節炎や腱鞘炎

足の甲の部分には、足の指を上方へ引き上げる筋肉(足趾伸筋)や腱が付着しています。

これらの筋肉の使いすぎにより、筋肉やその付着部に炎症が起こる可能性が有ります。


普段から窮屈な靴を履くことが多い方、ハイヒールを履く習慣が多い方などは、足の甲が圧迫を受けていたり、足の指が反った状態でいることが多いことから、炎症を引き起こしやすくなります。


スポーツをしている人であれば、サッカー選手など蹴る動作の多い競技は足部に負担がかかりやすく注意が必要です。

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坐骨神経痛

坐骨神経は、臀部・大腿部・膝・足部にかけて支配している大きな神経になります。

なんらかの原因で、神経が圧迫、損傷を受けるとこれらの部位にしびれや痛みが生じます。

特に足部の足先にまで現れている際は、症状が進行していると考えられます。


坐骨神経痛の原因となる疾患には、腰椎椎間板ヘルニア、脊柱管狭窄症、腰椎分離症、梨状筋症候群などがあります。

坐骨神経痛の対処法

まずは、原因となる疾患を突き止めることが重要です。

整形外科を受診し、レントゲンやMRIによる画像診断による検査を受けてみることも大切です。

必要に応じて、病院では痛み止めや湿布が処方されます。

症状や病態によっては手術適応となる場合もあります。

テーピング
キネシオテープなど伸縮性のあるテープを使用します。

足のアーチが低下いているようであれば、アーチのサポートを目的に、足の裏側の母子球から踵のアキレス腱の部分までテープを貼ります。

これを内側・外側の両側から軽く引っ張る程度に2本行います。

中足骨の固定を目的とする場合は、太めのテープまたはバンドを使用して、中足骨全体をぐるっと覆うようにして固定し、動きを抑えます。

足部の関節運動
痛みがあると、その部分の筋肉をあまり使用しなくなり、また、緊張によって過剰に力を入れてしまうことで筋肉が凝ってしまいます。


足の甲に付着する筋肉が凝ってしまうと、付着部分にさらに負担がかかります。


足首を回す、足指の屈伸運動、左右の足指を交互に上下方向へ動かし足指の間をほぐすことで、筋肉の凝りを緩和させます。

また、中足骨と足根骨(石ころのような骨の集まり)の間の関節をリスフラン関節といいます。

この関節を上下に動かすことで、筋肉をほぐすことも可能です。

患部の炎症や強い痛みがないようであれば、このような関節運動を行いなうことも重要です。

履物の見直し
普段履いている靴が足のサイズや形に合っているか、一度見直すことも大切です。

甲高であれば、足の上下にゆとりがあるものや、甲が隠れない靴を合わせてみましょう。

足のアーチが低下しているようであれば、土踏まずの支えがあるものやインソールの使用を検討します。


また、日常的にハイヒールを履いている方は、定期的にヒールの無い靴を履く機会を設けるなど、足を休ませることも改善の方法となります。


関連記事:片方の足の甲が腫れ上がる5つの原因!危険な病気と症状は?

まとめ

足は体重を直接支える部分であり、日々ストレスが加わっています。

そのため、過剰な運動や同じ動作により、疲労が溜まっているかもしれません。

使いすぎたと思ったら休ませる、日々ケアをしてあげることも重要です。

また、足の形は人それぞれに異なります。自分の足に合った履物やサポート仕方を選択することも大切です。


関連記事:足の感覚が無いのは病気が原因?症状が続く場合の対処法は?

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