足首を動かすと痛い!ゴリゴリと音がなる理由も気になる!

足首を動かすと痛い!ゴリゴリと音がなる理由も気になる!

足首


体育の授業などで準備運動をする際に、必ずと言っていいほど足首を回します。

その理由を考えたことがある方はいらっしゃるでしょうか。

足首は皆さんが思っている以上に、なくてはならない関節の一つです。


そんな足首に痛みがあると生活に支障が出てしまい、スポーツを行っている方であれば大好きなスポーツができなくなってしまいます。

早く以前の生活に復帰するためには、早めの治療が欠かせません。


そこでここでは、足首を回したり動かしたときに痛いと感じる原因をいくつかと、家庭でもできる、もしくは家庭でもやっていただきたい痛みの対処法についてそれぞれ紹介していきたいと思います。

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捻挫

足首を痛める原因として最も多いものではないでしょうか。

足首における捻挫は、そのほとんどが足首を内側にひねることで生じると言われており、足首の外側にある靭帯(前距腓靭帯)が損傷している状態です。

この捻挫では、外側のくるぶしの前や下の辺りに痛みがあり、赤く腫れていることでしょう。

捻挫はありふれたケガですが、実は受傷メカニズムはよくわからない部分も多いので、少し説明します。

ヒトの身体の関節は程度の差こそあれ靭帯や線維組織(関節包)に支えられています。

肩の関節は、腕をいろいろな方向に動かすができることからも分かるように靭帯などは少ないですが、股関節は太ももの骨の頭をすっぽり覆うように関節包が存在しています。

そして、足首はヒトにとって歩行に欠かせない大切な部位であり、多くの靭帯で補強されています。

捻挫はこの靭帯や関節包が損傷してしまうことで、基本的に関節に大きな外力が働いて関節の可動域を超えて関節が動いた場合に発生します。


靭帯が伸びる程度のものを1度捻挫、靭帯が部分的に切れる程度のものを2度捻挫、靭帯が完全に断裂してしまう程度のものを3度捻挫といいます。


診断は足を捻ったということと、外側のくるぶしの前や下のあたりに圧痛(指で押すと痛むこと)があり、その部分が腫れているということで行われ、レントゲンでは靭帯の損傷を見ることはできないので、骨折が無いかどうか確認しているということになります。

治療は基本的にRICE処置を行います。

RはRest(安静)、IはIcing(冷却)、CはCompression(圧迫)、EはElevation(挙上)であり、これは捻挫した直後から行うことが有効です。

また3度捻挫ではRICE処置に加えて数週間の固定を行うこともあります。


関連記事:捻挫の後くるぶしの腫れが引かない!軽度でも処置は大切!

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足裏の不安定性(外反母指、扁平足、浮き指など)

ヒトにとって足首は歩行において重要だという話は上でお書きしました。

ここでは足裏が不安定であるということと、足首との関係について見てみましょう。

代表例として外反母指を取り上げます。

外反母指は皆さんご存知のように足の親指が小指のほうに向いてしまい、指の付け根が飛び出てしまうというものです。

すると歩行の際に本来親指の腹がある部分で、体重を支えることができないため、足首をまわすことで足先を外側に向けるようにして歩くようになります。

それにもかかわらず脚は正面を向いて歩行しているので、足首の関節にある靭帯に負担がかかり、靭帯が伸びてしまいます。


靭帯が伸びると靭帯が支えている足の骨が互いにぶつかりあうようになってしまい、足首を回す(動かす)とゴリゴリと音がなるようになったり、骨に棘ができてその部分が靴との間で擦れて、たこができてしまったりします。

今回は外反母指を取り上げましたが、その他の疾患でも同じようなメカニズムで発症します。

基本的に足首の治療というよりは原因となっている疾患の治療を行っていきます。


関連記事:足の裏の違和感!何かを踏んでる感じがするのは何故?

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疲労骨折

疲労骨折は骨に断続的な負荷がかかり、負荷が蓄積することで骨にヒビが入ったり折れたりしてしまうことを言います。

どんなスポーツを行っていても骨には負荷がかかってしまいますが、基本的には休息を取ることで自然に回復していきます。

しかし、度が過ぎたトレーニングなどによって回復能力を超えた負荷がかかってしまうと疲労骨折のリスクが上がってしまいます。


足首の疲労骨折が厄介なのは、骨がいくつも密集しているためレントゲンを撮っても折れてしまっている部分が観察しにくいからです。

そこで、疲労骨折が疑われる場合には無理をしないことが原則です。

疲労骨折程度であれば自然に修復される可能性があるからです。

疲労骨折が疑われる場合というのは「足首が腫れている」、「圧痛がある」、「動かすと痛い」などです。

このような場合には痛みを誘発する運動は中止し、安静にすることが重要です。

さらに、先ほど紹介したRICE処置も有効で、数週間~数ヶ月の治療期間となることが多いです。


関連記事:足首が疲労骨折する原因や症状は?歩ける場合でも要注意!

まとめ

いかがだったでしょうか。

足首は日常動作の中で思っている以上に重要な働きをしているので、足首を動かしたり回したりした時に痛みや、ゴリゴリとした音がなる場合は、早めに医療機関を受診し、治療を開始することをおすすめします。

忙しくて病院に行けないという方は、足首を固定するためのテーピングはするようにしましょう。


関連記事:アキレス腱に違和感があって歩けない!原因や対処法は?

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