お腹が引きつるような痛みの原因は?20代女性は要注意?
多くの人が腹痛を経験し、悩まされたことがあります。
単に腹痛と言っても、様々な痛みがあり、特に問題のない腹痛から、一歩間違えれば命に係わるほどの大きな病気が隠れているような腹痛もあります。
痛み方も色々なパターンがあり、下痢や吐き気を伴うものから引きつるような痛みがある場合もあります。
そんなお腹の症状の中でもここでは、特に女性が注意したい引きつるようなお腹の痛みについてご紹介します。
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目次
腹痛には3種類ある
ここでは腹痛を、3種類に分別していきたいと思います。まずは、それぞれの腹痛の種類について見てみましょう。
内臓が痛む
内臓が原因により腹痛を起こすことを、内臓痛と言います。この内臓痛は中でも胃や腸の痛みによるものが多くあります。
例えば、冷たいものをたくさん飲んで身体が冷えた時に起こる腹痛や、食べすぎや飲みすぎが原因で起こる腹痛、便秘などが原因の腹痛などは、この内臓痛に分類されます。
身体が痛む
これは、内臓が痛むものとよく似ていますが、体性痛と呼び内臓痛とは区別されます。体性痛は、強い痛みが30分以上続くことが特徴的で、内臓に異常がある場合や身体内で炎症を起こしている場合に起こります。
例えば、胃腸炎が分かりやすい例です。
内臓痛は一時的な場合で起こる痛みが多いですが、それとは対照的に体性痛は病気が原因となって痛むことが多いです。
炎症部分の刺激が強く別の部分が痛む
これは、内臓痛や体性痛が原因で、隣接する臓器などが神経を伝って痛みを及ぼすことを言います。例えば、胃炎などで胃が炎症を起こし荒れている状態で、治療せずに放置していた場合や胃炎が酷い場合、胃の隣接する他の部分の臓器にまで痛みが発生します。
これは、強い痛みが問題のない他の臓器に刺激を与えることが原因です。
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女性に多い腹痛
腹痛の種類は大きくわけて3つあります。この中でも特に女性に多く見られ、注意したい腹痛があります。細かく見てみましょう。
月経による痛み
いわゆる月経痛です。これは8割以上の女性が経験したことのあるもので、下腹部に鈍く重い痛みが生じます。
月経痛が起こりやすいのは、健康的な女性の20代から30代に多く、酷い場合は頭痛や吐き気なども起こります。
これは月経前から起こる人もいれば、月経と共に痛みだす人もいますし、月経がはじまると痛みが治まる人や月経が終わるまで痛みが続く人もいます。
月経痛により起き上がることも困難なほど、ひどい痛みに悩まされる女性も少なくありません。
月経痛は本当に人それぞれですので、痛みが酷い場合には婦人科へ行くことをオススメします。
過敏性腸症候群
これは現代社会が生んだ病気と言っても過言ではないのかもしれません。過敏性腸症候群は、レントゲンやエコー検査、血液検査などを行っても異常が見当たらないのが特徴です。
検査を行っても異常が見当たらないのに、腹痛や便秘、下痢などがみられるもので、20代から40代の女性に多く見られます。
便秘と下痢を繰り返すこともありますが、基本的には便秘型が多く見られ、日本の女性人口の2割弱の人が過敏性腸症候群であると言われます。
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子宮付属器炎
これは女性特有のものです。文字通り子宮の付属器、卵巣や卵管が炎症を起こしているときに起こるものです。
多くは発熱や下腹部痛が起こります。
卵巣や卵管が炎症を引き起こすと、時には不妊になる原因にもなりうる危険な病気です。
原因は、細菌感染によるもので、抗生剤治療が基本ですが、炎症により出血が見られ、それが腹膜に広がる恐れがある場合は手術により炎症部分を取り除くこともあります。
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卵巣腫瘍
卵巣腫瘍は、卵巣に腫瘍が出来ると思われがちですが、実は卵巣自体が大きく腫れあがってしまう病気です。これは月経時の血液が漏れてしまったり、固まってしまうことで症状が悪化します。
卵巣腫瘍の場合は、下腹部の痛みと共に下痢または便秘以外に、不正出血を伴うこともあります。
卵巣腫瘍の場合は、とにかく痛みが強烈であまりの痛さに意識を失うこともあります。
腫瘍の大きさにより治療方法が異なります。
腫れあがり茎捻転が起こったり、卵管に癒着してしまった場合、手術により卵巣及び卵管の摘出手術をしなければならないために、不妊の可能性になる危険性が強いです。
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まとめ
このようにお腹が痛むといっても、危険な病気から単なる冷えまで幅広くあります。なかでも下腹部に違和感や痛みがある場合は、女性器に問題がある可能性もありますので、すぐに婦人科の受診をオススメします。
いつもの月経痛・・・などと簡単に思わないことが大切です。
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